ミルメコディアは、独特なフォルムと生態で多くの植物ファンを惹きつける観葉植物の一種です。今回の記事では、イベントで購入した現地株を、約3ヶ月間養生した記録を紹介します。
養生前の状態や環境条件、期間中の変化、そして養生完了後の健康な姿まで、実際の管理方法とポイントを詳しく解説します。
これからミルメコディアの育成に挑戦したい方や、現地株の扱い方に悩んでいる方にとって、参考になる内容を目指しました。ぜひ最後までお付き合いください。
📌 この記事でわかること
- ミルメコディア現地株の養生前の状態
- 温湿度・風・光の環境条件
- 養生期間中に観察された変化と改善点
- 養生完了後の健康状態
こんな人におすすめ:
「現地株養生の体験談が知りたい」という方へ。
養生前の状態

今回紹介するミルメコディアの現地株は、海外の方から「Myrmecodia sp.」として購入したものです。
購入時点では葉がついた状態で、生きた根もすでに確認できていました。
また、約半年間海外で養生されていたため、通常よりも安定した株となっています。
しかし、根が乾燥していて水が吸えるかわからない状態でした。日本の環境にはまだ慣れていないので養生しました。
養生環境の詳細
養生を進めるにあたって、環境整備が非常に重要です。
本記事で紹介するミルメコディア現地株は、以下の環境で養生しました。
- 温度:25〜30℃
- 湿度:70〜90%
- 風:24時間PCファンで送風 葉が揺れるぐらい
- 光:LEDパネルライト PPFD:約170μmol/m²/s(曇りより少し明る)
次の章で、どのような結果になるか、具体的なメリット・デメリットについて紹介していきます。
養生期間と経過観察
今回の養生期間は約3ヶ月。
この期間、環境条件のモニタリングと日々の管理を続けながら、葉の色や新芽の成長、根の状態を細かく観察しました。
養生開始直後は、根の吸収が弱かったため、葉や茎に霧吹きをして管理していました。
これはカビリスクがありましたが、ファンの風によって5分ほどで乾く状況でした。
その後、1週間ほどで塊茎から気根が生え始めました。

湿度のバランスは特に難しく、湿度を下げると葉がチリチリになり、湿度を上げると葉に斑点(カビ?)が出るというトレードオフの関係にあります。

温度を下げると葉の分泌物が多くなる気がしました。
分泌物が多い葉は他の葉より斑点が出やすく、寿命が短かったです。
チャットAI (不確か)によると、分泌物(ショ糖?アリの餌?)が出るのは健康な証らしく、湿度が高いことでカビやすいと考えます。
暑い日で最高温度が33℃になった日があり、その時は葉が萎れて、離層ではないところからもげてしまいましたので高温は注意が必要でした。
葉が落ちるトラブルが多かったのですが、葉の展開は止まることなく成長してくれました。
養生完了の状態

約3ヶ月間の養生を経て、安定した健康状態となりました。
葉は今だに斑点が出てますが、新芽も活発に展開しており、全体的に生き生きとした姿となりました。
購入時より塊茎が裂けて大きくなっており、根の状態も安定していて、今後の成長に期待が持てます。
今後も引き続き環境の管理を続け、さらに健康的な成長をサポートしていく予定です。
まとめ
今回のミルメコディア現地株は、海外の方からイベントで購入し、3ヶ月間の養生を経て安定した状態に仕上がりました。
温湿度・風・光のバランスを保つことで、葉や根のコンディションを改善し、新芽の展開も確認できました。
本記事で紹介した環境条件や管理方法は、あくまで一例です。
株の産地や状態によって最適な条件は異なるため、観察と調整を繰り返すことが健やかな成長につながると思います。
この記事を踏まえて、環境、管理方法の更なる開拓を期待しています。
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